今市大念寺古墳
出雲市今市町鷹の沢。
大念寺の裏山が古墳であり、
現在墓地になっている。
大正13年、国指定史跡を受ける。
六世紀中頃の築造。
南西に開口する前方後円墳。
全長約100メートル。
後円部高さ約6メートル、前方部高さ約6メートル。
石室全長12・8メートル。
墳丘北側は大きく破壊されている。
羨道、前室、奥室からなる石室構造を持つ。
前室と奥室にそれぞれ1基ずつ石棺があったが
前室の石棺は現在は底石のみを残す。
奥室に現存する石棺は凝灰岩を加工した刳り貫き式家形石棺で
横壁は加工され、開口している状態である。
二部分には縄掛突起が確認できる。
羨道上部は石室が崩れるのを防ぐため、
版築構造になっている。
石室上部は小石が敷き詰められ、
雨などの浸水からの保護の役目をしていたとされている。
出土品は金銅製履、金環、丸玉、太刀、槍身、斧頭、須恵器など。
鏡板、直刀残欠、須恵器の蓋杯が大念寺に保管されている。
〜編集後記〜
旅行のついでに寄ってもらった古墳です。
とにかく、古墳の旅行じゃなかったので
選び抜いた2つのうちのひとつの古墳。
大きな幹線道路沿いにあり、わかりやすかった。
高架のぞばの寺で、正面から行くと駐車場もありました。
最初駐車場がわからなかったので、
とりあえず、高架側におろしてもらって
丘の階段を登ると墓地!
墓地にある古墳は珍しくないので
ここだと確信して探しました。
大念寺方面へすすむと開口しているのを発見できます。
前室がある古墳は規模が大きく見えますね。
高さ的にはそれほどかもしれませんが。
説明板には大小二つの石棺があり、
と書いてありますが、
ここで言う小のほうの石棺も大きい方だと思います。
ただ、奥室にある石棺が大きすぎ!!
無機質にのぺ!と見えますが、
横側に回ってみると、加工の緻密さに感動します。
このタイプの石棺ははじめてみました。
後に行く、上塩冶築山古墳にも同じタイプの石棺があり、
地域性にすごく興味を惹かれました。
単純に「何のために?」「ここで何したんだろう??」
っていうものですが☆
ここの古墳でたまたま一緒になった考古学に興味をもっている
おじ様が延々話出して困った。
次をいそいでいるので!
と言っても、説明版にかいてあるようなことを長々と。。
「○○と△△はもう行きました?」「今回は大人数での旅行なのでこれだけです」
「あそこは行っておくといいですよ」
聞いてた〜〜〜?!
いけるもんならわしも行きたいわっ
えらくタイムロス。
地元の人の話以外はあんまりきかんほうがええな。
特に中途半端にかじっているような人とか。。
私みたいなんとか(笑)
いや、私は自覚がありますから
人に説明とか絶対しませんけどね!
(2008年10月)