大仙(山)古墳〜周辺古墳〜
堺市堺区大仙町所在。
百舌鳥耳原中陵 仁徳天皇陵と治定されている。
墳長約486メートル、前方部幅305メートル、高さ約33メートル。
後円部直径245メートル、高さ約35メートル。
三重の濠の外周は2,718メートル、その内側の面積は464,124平方メートル。
日本最大の前方後円墳。
五世紀前半から中期の築造。
出土品には埴輪・須恵器・甲冑・鏡・環刀などが伝えられている。
アメリカボストン美術館に出土品とされて展示されているものがある。
三段構築。
墳丘の等高線の乱れが確認されており、地震、未完成説などがある。
両側に造出しを持つ。
濠は三重になっており、三重めは、明治に復元されたものである。
前方部右端より。
埋葬施設は後円部に長持型石棺が明治のころに盗掘され確認されている。
前方部にあった竪穴式石室が風雨による崩れで発見され
組み合わせ式長持型石棺が発見されている。
長さ3・6〜3・9メートル、幅・.4メートル。周りの壁は丸石(河原石)を積み上げ、その上を3枚の天上石で覆っている。
この記録書は関東大震災によって焼失し、現在は残っていない。
倍塚
前方後円墳1基、帆立貝式古墳5基(推定を含める)、円墳2基、方墳・その他が7基
計15基周辺に所在する。
☆丸保山古墳☆
堺区北丸保園所在。
全長約87メートル、後円部径約60メートル、後円部高約9・8メートル、前方部幅約40メートル、前方部高約2・7メートル。
前方後円墳。
前方部は昭和の開拓で削られている。
一重の濠が巡っている。
後円部が宮内庁管理、前方部、周壕は堺市管理。
☆銅亀山古墳☆
堺区大仙町所在。
一辺26メートル、高さ約4・6メートル。
方墳。
二段構築。
下段南側に張り出しがあり、長方形のようになっている。
後世、高射砲陣地として利用されており
墳頂あたりの破損が激しく、埋葬施設も不明。
☆樋の谷古墳☆
堺区大仙町所在。
周壕内にある倍塚。
宮内庁管理。
47メートルの不整形な古墳。
濠の増築にさいして土を盛っただけで古墳でないという説もある。
☆塚廻古墳☆
堺区百舌鳥夕雲町1丁所在。
JR線と大仙山古墳の間に位置する。
径35メートル。円墳。
国指定史跡。
明治45年の発掘調査により勾玉、鏡などが出土。
☆永山古墳☆
堺区東永山園
五世紀後半の築造。
長さ104メートルの前方後円墳。
規模の大きさから倍塚として疑問視されている。
宮内庁管理。
〜編集後記〜
いよいよ仁徳君です!
いやぁ。規模が大きすぎて放置していましたが
御廟山古墳の現地説明会に行った機会に
ついに着手となりました。
前に一度いったことがあるのにそのときの写真が行方不明。
そのときも、外周を一周して帰ってきた。
大仙古墳は一周のうちに色んな表情を見せてくれる古墳。
前方部は世界に向けた荘厳な感じ。
これぞ、日本一の前方後円墳。
時計回りに側面に行くと学校なんかがあって溶け込んだ感じ。
後円部上辺りは道路が走っていてなんだかなぁ。
JRのほうはさらに住宅地が密着していて面白い。
肉眼で見える森は周壕だと思うと寂しいよね。
(2008年11月)