平荘湖古墳群


加古川市に所在。

ほとんどが6〜7世紀の築造と考えられている。


平荘湖(へいそうこ)と呼ばれる工業用ダムによってほとんどの古墳は水没、消滅した。

元は100基を超える古墳群であったといわれる。

そのほとんどが円墳であるが、カンス塚と呼ばれていた前方後円墳を一基確認している。(水没)


また池尻16号墳、通称:稚児ヶ窟(ちごがいわや)古墳は

大規模な横穴式石室を有しており、

一辺およそ42メートル以上の方墳であったといわれている。(水没)

この古墳には羨道部に切込みがあったことから、木の扉があったことがわかる。

また家形石棺が安置されており、蓋石だけが出されて弁天社神社に置かれていた。

この神社も現在ダムにより湖畔に移動している。

現在もこの蓋石は神社に安置されている。

    手前においてあるのが携帯です。

かなり巨大な蓋石である。


  横穴式石室は完全に埋没。


 

  かなり大きな石室。

   こちらも同じくらい大きな石室。

ほとんど封土を失って露出する古墳群の中、湖畔にあり、唯一封土をもつ古墳がある。

円墳で、横穴式石室を有する。

  外観。
 

   湖が見える。

  墳丘より 

すぐ近くに水があり、増水のときの破損が気になる。

なお、水面に見える巨石がある。

 奥に一つある石がそれです。

こちらは渇水のときのみ姿を見せる石室である。

わずかに天井石が見えるのがわかる。

そして渇水時の状態。↓↓

  横から見た図。

   不安定な天井石。
                                                                    周りには石材が散乱している。
 

  

 不安定な石室の左側にもう一つ完全に天井石を失った古墳がある。
 
 こちらも同じくらいの大きさ。

  

 

  また別の古墳と思われる石材。

  こちらは岸があるすぐ近くにある。本来は緑のところまで水がある。


なお、この平荘湖古墳群内の池尻古墳群は1家族3世代の古墳であることがわかっている。

その形式は570年代、方袖式石室、5棺以上の合葬にはじまり、

585年代、方袖(無)石室、4棺、

600年前後、無袖、2棺と続いている。

副葬品に関しては570年代の古墳が一番豊富であった。

 

また、開口部がほぼ一致しており、墓道と呼ばれる

道に沿って開口していることが近年わかっている。



★升田山15号墳★
 立札が見えますが、そこではなくその下に下ったところ。

 下から墳丘全体を見る。

開口する両袖式の横穴式石室。

径約35メートルの円墳。

石室全長約14メートル、
 
玄室長さ約5メートル、幅約2.2メートル、高さ約2.7メートル。




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〜編集後記3〜
長らく発見できなかった升田山15号墳を見学してきました。
遊歩道沿いの看板は気づいていたのです。
ただ、そこにあると思い、ずっとそこを探していた・・
看板を大分下ったところに見つけた時、かなり感動しました。
これまで大きくて立派なのがこんなところに!

看板も、矢印型にしてくれたらいいのに!!

(2011年)

〜編集後記2〜
今年の夏は全国で水不足やった。
渇水時にのみ姿を現す石室は六月に行って撮った写真です。
梅雨の時点でかなり渇水していました。
この中心部に平荘湖古墳群の中でももっとも大きいとされ、
綺麗な石室が残る古墳があるのですが、
さすがにそこまでは渇水していなかった。
むしろそれが見えたらやばいよね★
天井石だけが見える古墳が結構立派やったので
嬉しかったです。
その隣に「きけん、登るな」と書いた立て札がありました。
いそいで作ったんでしょうね〜。
本当に絶妙なバランスで天井石が乗ってます。
危険な上に、文化財を守るためにも、
そこで遊ばないようにね!!
2005年6月


〜編集後記〜1〜
実は平荘湖は私の夜中のドライブコースであった。
家を出発して平荘湖を一周して帰ってくると
丁度一時間程度。
昼間は交通量が多いのと、加古川付近が込むため、
もう少しかかるよう。
平荘湖はよく心霊スポットに使われたりするが、
意外と、「みた」という人は聞いたことがない。
ここは青少年自然の家という宿泊施設のほか、
ウエルネスパークが近年建設されて、バーベキューや釣り人なども多いところだ。
しかしそれも車が入れて一般にウォーキングとして舗装されているほうのみ。
その反対といえば、訪れる理由もないような道が続いていて、
そこにこの移転された神社がある。
他の古墳群は皆さんがにぎわっているところなので、
(中学生などがブラスバンドの練習をしていたりもする。)
何気な〜くするのがベスト。
人気のないところから一周していると、
壮年の男性が詩吟の練習をしていて、
その堂々とした姿勢と、歌のうまさに
すごく心を打たれた。