日葉酢媛命陵(佐紀陵山古墳)
奈良市山陵町。
垂仁天皇皇后。
狭木之寺間陵(さきのてらまのみささぎ)に治定されている。
全長207メートル、後円部径131メートル、高さ18メートル、
前方部幅87メートル、高さ12.3メートルの前方後円墳。
4世紀後半から5世紀前半の築造。
三段構築。
埴輪・葺石・周濠を有する。
大正時代に盗掘に遭っている。
埋葬施設は後円部に東西15.8メートル、南北16.5メートル、高さ0.7メートルの方形壇の下に
南北7.4メートル、東西1.09メートル高さ1.48メートルの
扁平な割石を小口積にし築かれた竪穴式石槨。
2個の縄かけ突起があり蓋石には直線の文様が線刻されていた。
また前後に約10センチの穴があけられていた。
出土品は鏡5面・石製品22点・墳丘上に衣笠形埴輪・盾形埴輪・家形埴輪など。
(2003年訪)(2011年記)