東山古墳群

多可郡多可町中区東山

七世紀後半の築造。

県指定文化財。

16基で構成される円墳の古墳群。


★9号墳★

七世紀前半の築造。


直径約20メートル、

石室全長約8.7メートル、玄室長さ約4.7メートル、幅約2.1メートル。

両袖式の横穴式石室。

破壊された古墳だが、調査され、石室下部のみ復元されている。

奥に見えるのは12号墳と14号墳から移動してきた天井石。



★1号墳★

直径約30メートル、高さ約7メートル。

古墳群内最大の円墳。

周濠が確認されている。

石室全長約12.5メートル、玄室長さ約6.25メートル、

幅2.8メートル、高さ約3.25メートル。

片袖式の横穴式石室。
 
床面に10センチ以上、川原石が敷き詰められている。

出土品は土器・太刀・鉄鏃・武器・馬具類・ガラス玉・耳環など。

入口には祭祀の跡とされる高坏4点、堤瓶2点が置かれてあり

100年にわたって追葬されていたと思われる。
 


★3号墳★

七世紀中ごろの築造。

直径約15メートルの円墳。


封土は消失。

片袖式の円墳。

★2号墳★

  


★16号墳★


★10号墳★

七世紀前半ごろの築造。

直径約20メートル、石室全長約12メートル、

玄室長さ約6.2メートル、幅約2.1メートル、高さ約2.2メートル。

両袖式の横穴式石室。

 


墳丘が石垣状になっているのが特徴。

玄室内は平たい石で敷き詰められている。

奥壁より東側の壁へと排水溝が設けられている。

出土品は土器・小刀・鉄鏃・武器・馬具・耳環・木棺の部品である鉄釘・

斧状鉄製品など。


★11号墳★

 奥は10号墳


★12号墳★

七世紀前半の築造。
 
直径21メートル、高さ約2.8メートル。

石室全長約11.1メートル、幅約1.95メートル、高さ約2.55メートル。

両袖式の横穴式石室。

石室内は河原石で敷き詰められており

有名な陶棺が出土した古墳。
 
箱式石棺、木棺の存在も求められ、3種の棺が確認されている。

出土品はガラス・水晶・琥珀・などの玉類、耳環・土器類

刀子・鉄鏃など。


★13号墳★

七世紀中ごろの築造。

直径約15メートル、高さ2.5メートルの円墳。

石室全長8.2メートル、長さ4.1メートル、幅1.5メートル、高さ1.8メートル。

片袖式の横穴式石室。

床面は貼床。

小型石棺が確認されている。

出土品は土器や鉄鏃など。


★14号墳★

七世紀後半の築造。

直径18メートルの円墳。
 
石室全長約11.3メートル、

玄室長さ約5.2メートル、幅約2メートル、高さ約1.5メートル。
 


★15号墳★

七世紀中ごろの築造。

直径約25メートル、高さ約4.5メートルの円墳。
 
周濠、テラスが確認されている。
 
石室全長約12.4メートル、玄室長さ約4.4メートル、

幅1.8メートル、高さ約2.4メートル。
 
両袖式の横穴式石室。

床面には河原石が敷き詰められている。

出土品は土器・太刀・鉄鏃・武器・馬具類・耳環など。

木棺があったことが確認されていて

木棺のそばに土師器を並べ、木棺の被葬者は太刀をつけていたとされている。


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〜編集後記〜
多可高校を目指すとすぐにわかります。
山のふもとにあるので、少しずつ上がっていく感じ、
目の前に古墳群の山々がきれいに見えてきた時は感動!!
はやる気持ちを抑えて、隣の那珂ふれあい館に行って昼食をとりました。

ほかにも一人で来られている珍しく若い女性がいて
(古墳目当てじゃないかもしれない、史跡好きかもしれない)
一足先に古墳めぐりをされていた。

夏場に行ったのでどうかな〜と思ったけど
きれいに整備されてあってよかった。
古墳からの移動はかなり草が深くて苦戦したけど。

3号墳は見学季節チョイスミス。
何にも見えまへん。。。

11号墳は入れたらしいんだけど、
とても入ろうと思わなかったので、開口部かなり狭いと思う。
9号墳からの見学が徐々にって感じでいい見学ルート。
横、上から下へって感じ。

14号墳も結構狭かった。
開口部が草が生い茂っていたので躊躇してたら
娘からのがんばれコールが。
石室内でも子供らが外から覗いてくれているので安心です。
(私が怖くないという意味と子供がどこかへ行かないという意味)

いやぁ、いいですここ。
整備もきれいだし、那珂ふれあい館もあるから
駐車場もトイレも完備。
バスがどれくらいで来るかわからないけど、
バス停もあります。

(2010年9月)