北今市古墳群

香芝市北今市３丁目。

３基の古墳群。

六世紀後半から七世紀初頭の築造。

２基の古墳はすでに消滅。

１基も幹線道路による調査後、馬見古墳群の離れに移築。
　

＜１号墳＞
経約２０メートル、高さ約５メートルの円墳。

南南東に開口する横穴式石室。

石室全長約11メートル、玄室長さ約５メートル、幅約1.６メートル、高さ約２．８メートル。

羨道長さ約６メートル、幅約０．９メートル。

石室内に排水溝が確認されている。

組合せ式家型石棺が二基、南北に並べておいてある。

蓋石は盗掘の際に割られているがほぼ完存。

出土品は琥珀玉・銀製空玉・ガラス小玉・鉄鏃・銀製耳環

須恵器杯・高坏・足付壺・鉄刀・金銅製単鳳環頭・馬具類など。

墳丘では円筒埴輪棺が確認されている。

古墳の年代よりも古いものとされているため

古い古墳をつぶして北今市１号墳を作った可能性が高いとみられている。

＜２号墳＞
一辺１５メートル、高さ約３．５メートルの方墳。

東側に幅４〜５メートルの濠が確認されている。

石棺直葬。

組合せ式家型石棺が平行して２基並べられていた。

北棺は盗掘破壊されており詳細は不明。

南棺は熟年男性と４〜５歳の幼児の人骨が出土。

滑石製小玉８個・鉄刀１本も埋葬されていた。

石棺そばに鉄鏃８本も出土。


＜３号墳＞
径約１０メートル、高さ約３メートルの円墳。

東側に約２メートルの濠をめぐらせている。

南南西に開口する小型の横穴式石室。

全長約４メートル、幅約１．１メートル、高さ約１．５メートル。

床に礫を敷いている。

玄門も確認されている。

出土品は鉄器の破片、墳丘からは須恵器数点。



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〜編集後記〜
馬見古墳群を見学中に偶然発見した移築古墳です。
馬見古墳群の古墳ではありませんが
こちらに属させてもらいました〜
でも、実際はフェンスで囲まれていて見学不可です。

案内板もありませんし、道も整備されていません。
屋根があり、説明版もあり、中にはベンチまで設置されているのですが
あと少し何かが足りないのでしょうか、
見学準備が整っていないようです・・・

倉持古墳や一本松古墳から竹取公園を目指して
巣山古墳のほうを回ると下のほうに建物が見えます。

確かマーキングもあったような。。
それで気づいた部分も大きいですね。

その先の巣山古墳に行く歩道橋も途中通行止めになっているので
巣山古墳も今は整備中ですし、
そのあたりが本当に全部整備中なのかもしれません。
また巣山古墳完成あたりに行きたいな。

（２０１１年１０月）