宮山古墳群


加古川市志方町。

加古川北市民センターに寄るとこのあたり一帯の史跡めぐりの

コースに宮山古墳と記載されている。

近くに四条古墳群などもある。


このあたりは何もなく、大きい道路をJR加古川線に向かっていくと、

左側に大きな森が見える。

それが宮山古墳群である。

その道に入るところに史跡コースの案内板が小さく出ている。

車であると見落としがちであるので注意である。


宮山古墳群は宮山遺跡という一帯にあり、

宮山遺跡は縄文時代後期から平安時代までの建物跡が残る遺跡である。

加古川市指定史跡である。

宮山大塚古墳は遺跡の中央にあり、一番大きな帆立式古墳である。

  クビレ部分付近

直径約40メートル、高さ約6メートル、周濠が約6メートル確認されている。

五世紀後半の築造とされている。


この宮山大塚古墳を取り巻くように6基の円墳が存在する。

前方部に次に大きな1号墳、3号墳、4号墳、5号墳、少し離れて2号墳、

遺跡を間に挟んで後円部に6号墳となっている。


このうち1号墳はそのままの姿で今もあり、開口した状態である。

 墳丘全体 

  石室内部

 天井石が露出しているので光が差し込んでいる。

入り口は草が多くて入りにくいものの、しゃがみこめば容易に入れる。

中は案外広くて、関西大学院内古墳くらいの大きさであった。

 

また墳丘から大きな天井石が露出している。

3号墳。

4号墳。

5号墳。

2号墳は少し斜面にあるのか、草のせいで高まりが全然見えない状態であった。

6号墳。

1号墳以外は復元整備されている。

なお出土の様子など詳しいことはわかっていない。

    

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〜編集後記〜
西条古墳群を見学した日と同じ日に行った。
西条古墳群のほうはもぐれない古墳どころか
全容も把握できないような古墳だったので、
センターの史跡の案内板に「中を見学できます」
と書いてあるのを見て喜んでいった。
ちょっとした丘を登ると目の前にある宮山大塚古墳にビックリした。
しかもちゃんと古墳群として独立してあるので、
だれに気を使うでもなく見学できたのがよかった。
(公園としても使われていないようだったので、ほとんど人はこない状態)
逆に人がいないと怖いのがもぐるとき。
でも思ったよりも何もなく(虫もいなく)
快適な見学となった。