大歳山古墳
神戸市垂水区。
山陽電車西舞子駅を山の方面に登っていったところに所在する。
しばらく平地が続くが、
しばらくして急な高台になる。
住宅地の中に多くの木々が目立つ公園が大歳山遺跡である。
旧石器時代から古墳時代に至る遺跡として復元保存されている遺跡である。
大歳山遺跡の名前の由来は地名ではなく、
かつてここに大歳神社が祭られていたことから来ている。
宅地計画のため、この遺跡も破壊される寸前であったが、
当時の学生達の保存運動により、竪穴式住居と前方後円墳1基が保存されることになった。
全長37メートル、前方部幅13メートル、後円部直径22メートル、高さ2,5メートルの
比較的小型な前方後円墳であるが、
このあたりの古墳で唯一の前方後円墳であった。
後円部からは石室が確認されている。
またここから見える墓地の辺りにも今は消滅しているが何基か古墳があったと伝えられている。
(2004年)