王塚古墳

 

正式には桧笠岡古墳。

五世紀後半の築造とされている。

全長70メートル、後円部径42メートル。

前方後円墳。

所在地は神戸市西区王塚台。

宮内庁管理になっているが、周りは公園化されており、

古墳とは柵を隔て、周濠を隔てている。

周りに陪塚があることも記されている。


この古墳は、聖徳太子の弟、當麻皇子が

遠征に来ている途中、明石でなくなったとされる、

同行していた妃の舎人姫王の墓との伝説がある。

  

一周するとまだ真新しい白い葺石を見ることができる。

綺麗な前方後円墳である。

王塚古墳の近くに吉田郷土資料館がある。

ここは主にこのあたりで出土した土器などを展示してあるが

住民の教育センターのような場所でもあるようだ。

また隣接して枝吉城址がある。

公園にしては高台のこの広場、何かと最初は思うが

看板を見て納得。

このあたりは枝吉城が作られる以前からため池などが作られ、

稲作が行われており、集落後も確認されていた。

枝吉城築城のため、現在はほとんど残っていないようである。

資料館の横に少しばかり庭があるが、そこに石棺が置かれている。


  手前にあるのが携帯。

出土場所は不明とあるが、このあたりの出土であろうと思われる。
 
  出土品のレプリカ

  後ろの階段を登ると枝吉城址

庭には王塚古墳を復元した前方後円墳のミニチュアがあるが、

あくまでレプリカで、忠実に再現しているわけではなさそうである。



 

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〜編集後記〜
2006・4
王塚古墳の陪塚があると本に書いてあったので
ベビーカーを押しながら行ってみたものの、
古い本やったのでやっぱりなかった。
ちょうどサクラが満開の頃でとても綺麗な王塚古墳やった。
吉田郷土資料館に石棺があると聞いたので
是非行ってみたいと思って冬を越し、ようやく行くことができたが
少々迷ったため、展覧時間が過ぎて見れなかった。
時間は4時までです。
こういった資料館ってだいたい閉まるのが早い。
わかっていたのにすっかり忘れてた。
だいぶなまっているようだ(笑)
王塚古墳が綺麗なのに対し、石棺がありのままの状態だったので
ちょっと嬉しかった。
王塚古墳の復元は、正直んなあほな!と言うくらい綺麗な前方後円墳で笑えた。