西都原古墳群

宮崎県西都市所在。

全国でも有数の規模を誇る古墳群。

西都原古墳群のまわりにも、多数の古墳群があります。


東西2・6キロ、南北4・2キロの地域内に、約300基の古墳があります。

4〜7世紀の築造とされています。

墳形もさまざま、前方後円墳から、この地域特有の

地下墳墓と呼ばれる、古墳の下にさらに古墳が作られているものなどがあります。

陵墓参考地もあります。

 

古墳群の真ん中に位置するガイダンスセンターに車を置いて第1古墳群に向かいます。


ガイダンスセンターのガラスには前方後円墳の模様が。かわいい。

ガイダンスセンターからもよく見えるひときわ目立っている

鬼の窟古墳を先に見学します。

土塁を登るための階段がありますが、

ベビーカーや、足の不自由な方、高齢の方用に

土塁にトンネルを作り、階段を登らずとも見学できるようになっています。

 

私は娘を抱っこし、ヒーヒー言いながら登って降りて

帰ってきたときに気づきました・・・

決して目立たないわけではありませんのですぐ見つかると思います。

 

 

鬼の窟古墳。

唯一の横穴式石室。

周囲に土塁をめぐらせるという珍しい古墳です。

全国で唯一土塁を持つ円墳です。

 

 

直径約37メートル・高さ約7メートル。

出土品は耳環金銅馬具・須恵器・土師器など。

また、鉄釘などが出土したことから、

木棺があったと推定されていいます。

鍵がかかっているのですが、行った日がお休みの日だったからでしょうか?

普段は見れるのかもしれません。

土塁はかなりの高さがあります。

古墳が見えないくらいです。

異文化の影響を受けているらしいのですが、確かにはじめてみた形態です。

 

205号墳。鬼の窟古墳のすぐ前にあり、陪塚とされている。

 

 

第1古墳群はとにかく大きな前方後円墳が多かったところです。

見渡す限りの前方後円墳は圧巻でした。

 

 

 


202号墳姫塚古墳

 

出土品は鉄製武器・玉類・須恵器など。


第一古墳群の一番奥にひときわ大きな前方後円墳、

13号墳があります。

13号墳。

綺麗に復元されています。 

内部を見学できるそうです。

休館日のため、私は見学できずでしたが。

後円部の裏に階段があり、墳頂まで登ることができます。

古墳からも登れますが、保存のため、裏の階段から登るようにしましょう。

三段構築の前方後円墳。葺石も確認されています。

墳長約78メートル、前方部幅約26メートル、 高さ約4メートル 後円墳の径45メートル、高さ約7メートル。

後円部のほうがかなり高い、高低差のある前方後円墳です。

前方部の幅が狭いのも特徴です。

出土品は三角縁三神獣鏡・翡翠・くだ玉・刀子・鉄剣など。

 

戻って車で第2古墳群と第3古墳群の間辺りに停めます。

 

第2古墳群。

第1古墳群ほどの大きさはないものの、

前方後円墳が多く分布しています。

 

100号墳。

 

墳長約57メートル、後円部径約32メートル、前方部幅約17メートル。

後円部は二段構築。

4世紀前半の古墳。

古墳全体を覆っている葺石が目に付きます。

当時の姿を再現しています。

 

第3古墳群へ向かいます。

ここは円墳が多いところでした。

よく見る<古墳群>の典型的なイメージそのままです。

道沿いに小屋の隣にある古墳、これが111号墳です。

この地下も古墳があります。

 

地下式横穴墓。

111号墳の周濠内から地下に掘られている古墳。

昭和31年偶然発見されたものです。

玄室長さ5・5メートル、幅2・2メートル、高さ1・7メートル。

地下式横穴墓では最大級の大きさです。

出土品は鉄製短甲・直刀・鉄釘・珠文鏡・玉類など。

現在は整備され、カメラから内部を見ることができます。

もちろん、これも休館日のため、見学できませんでした。

 

車に戻り、男狭穂塚、女狭穂塚を見ながら

西都原考古博物館方向に進みます。

  

男狭穂塚(陵墓参考地)

墳長約160メートル、直径約132メートル、高さ18メートル。

二重の濠をめぐらせている。帆立貝式古墳。

女狭穂塚(陵墓参考地)

墳長176メートル、後円部高さ15メートル。

周濠をもつ前方後円墳。

男狭穂塚のほうが築造は古いとされており、2基とも5世紀初めから中頃の築造とされています。

 

ぐるっとまわってきて、一旦古墳公園から出たかたちの道沿いに

男狭穂塚の陪塚が2基あります。

170号墳。

三段構築の円墳。

出土品は船形埴輪・子持家形埴輪の破片(重要文化財指定)・鉄製の武器など。

 

 

 

171号墳。

 

女狭穂塚陪塚と言われている、唯一の方墳。

東西20メートル、南北約21メートル。

円筒埴輪が大量に出土。

 

そのほか、まわっていませんが

酒元ノ上横穴墓が第1古墳群のそばにあります。

10基の墓道と円墳1基。

中には1つの墓道に2基の玄室を持つものもあります。

現在は建物内で保存されて見学することができます。

 

 

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 今回参考にさせていただいたHP:Photomiyazaki宮崎観光写真(MORIMORIさん)
                      西都原古墳群のページ 

 

 

 

〜編集後記〜

とにかく広かったです。
そして保存状態がすごくいい。
より自然のままを目標にしている感じがしてよかった。
西都原古墳群の中には、古墳以外にも畑などがあって
本当にのどかでした。
電信柱がないのもよかった。
資料館も評判がいいみたいなので是非行きたかったなぁ。
でも、次いく時っていつやろう・・・☆
ガイダンスセンターからの眺めもいいらしい。
大きな建物の上から眺める古墳群も楽しめそう。
(2007年)